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RHEUMATISM AND COLLAGEN DISEASE
安城真クリニックでは、リウマチ専門医による、リウマチ・膠原病の専門外来を開設しております。関節の痛みやこわばりを引き起こす疾患には、関節リウマチ以外にも、眼や口の渇きを特徴とするシェーグレン症候群、皮膚や腎臓など全身の臓器病変を伴う全身性エリテマトーデス、筋肉の炎症を引き起こす自己免疫性筋炎など様々なものがあり、特に感染症でも関節炎が起きることがあるなど、それぞれの疾患で治療方針が大きく異なるため、最初の診断が重要です。
関節リウマチと類似の症状をきたす疾患として、
学会は、鑑別の難易度順に下記のような疾患を提唱しています。
高 |
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---|---|
中 |
|
低 |
|
(日本リウマチ学会、2016.11.14修正)
膠原病は全身の様々な症状を引き起こし、原因のはっきりしない微熱、倦怠感、めまいなどが初期症状であることがあります。関節の痛み以外にも、皮膚の症状、眼や口の渇き、胸やけなども重要な症状です。膠原病の専門医は少ないため、これらの症状が見過ごされていることが少なくありません。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
従来、関節リウマチは治療法が限られていたため、関節破壊が進行し関節手術を必要とするケースも多く、整形外科で診療することが一般的だったのですが、現在のリウマチ治療は格段に進歩し、そのような高度の関節破壊に至ることは少なくなりました。その分、感染症を代表とする様々な内科合併症への配慮が必要となっており、内科的診療が十分出来る当院の環境は、治療を継続する上で大きなメリットになると考えます。また膠原病は難病が多く、治療も長期に及ぶため、経過中に精神的な不調を伴うことも少なくありません。リウマチ患者さんの15~40%にうつ病が合併しているとの報告もあります。当院では、複数の診療科の立場から総合的な治療を提供します。
関節の内側にある滑膜や腱鞘に腫れや痛みなどの炎症(腱鞘滑膜炎)を起こし、関節の破壊や変形をきたす病気です。自己免疫の異常が原因と考えられており、特に喫煙や歯周病との関連が報告されています。30~50歳代の女性が好発ですが、様々な年齢で発症し、最近では65歳以上の高齢発症リウマチ(EORA)が増加してきています。若年者では、脊椎関節炎やパルボウイルスなどの感染症に関連する関節炎が、高齢者ではリウマチ性多発筋痛症や全身性血管炎などの疾患との鑑別が重要です。
項目 | 点数 | |
---|---|---|
腫脹または圧痛関節痛 | 1個の大関節(肩・肘・膝・股・足関節) | 0 |
2~10個の大関節 | 1 | |
1~3個の小関節(第1関節以外の指の関節、手関節) | 2 | |
4~10個の小関節 | 3 | |
11関節以上(少なくとも1つは小関節) | 5 | |
血清学的検査 (RF、抗CCP抗体のいずれか) |
正常 | 0 |
弱陽性(上限3倍未満) | 2 | |
弱陽性(上限3倍未満) | 3 | |
滑膜炎の期間 | 6週間未満 | 0 |
6週間以上 | 1 | |
炎症所見 (CRP、血沈のいずれか) |
正常 | 0 |
陽性 | 1 |
※6点以上で関節リウマチと分類する
診断基準にも含まれているRF(リウマチ因子)、抗CCP抗体の有無を確認するとともに、全身状態や活動性の評価をおこないます。
関節の変形、びらんの有無を確認します。診断後も継続的に評価し、関節の状態を比較することが大切です。
超音波により、関節の状態をより詳細に把握することが出来ます。血流の評価を加えることで関節炎の部位・重症度を視覚的に検出します。
関節リウマチの治療を開始する前に、肺の状態を確認したり、悪性腫瘍の合併がないことなどを確認します。
関節リウマチの中心となる薬剤であるメトトレキサートは、投与前に呼吸機能を確認することが推奨されています。肺活量と1秒率という項目を指標にして、抗リウマチ薬が投与可能かを判断します。
最も基本となる薬物はメトトレキサートです。週1回内服し、その2日後に副作用止めの葉酸の薬を飲みます。以前は海外と比較して低用量でしか使用できませんでしたが、現在は日本でも週16mgという十分量まで使用できるようになりました。
多くの膠原病で使用される代表的な治療薬で、関節リウマチでも、活動性が高い場合や、様々な理由で他の抗リウマチ薬が使用できない場合に投与されます。長く使う場合には、糖尿病や骨粗しょう症などの合併症を予防しながら治療します。
メトトレキサートを代表とする通常の内服治療で病勢がコントロールできない場合や、抗CCP抗体陽性や早期から関節破壊が進行するなどの予後不良因子がある場合に使用される、注射薬です。
レミケード | TNF-α阻害 | 4~8週毎点滴 |
---|---|---|
エンブレル | 週1~2回皮下注 | |
ヒュミラ | 2週毎皮下注 | |
シンポニー | 4週毎皮下注 | |
シムジア | 2~4週毎皮下注 | |
ナノゾラ | 4週毎皮下注 | |
アクテムラ | IL-6阻害 | 4週毎点滴もしくは2週毎皮下注 |
ケブザラ | 2週毎皮下注 | |
オレンシア | CTLA-4 | 2~4週毎点滴もしくは毎週皮下注 |
生物学的製剤に匹敵する有効性を持つ内服薬で、2023年現在、5種類のJAK阻害薬が使用可能で、原則、リウマチ専門医が所属する施設での処方となっています。肝臓や腎臓の機能によって使い分けが必要だったり、帯状疱疹の発生率が他の抗リウマチ薬と比較してやや高いなど、使用にあたっていくつか注意点があります。
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